就職活動のためのインターンシップ


「就職活動のためのインターンシップを考える」

■インターンシップは就職活動の前哨戦だ


就職活動は自分という貴重な商品を納得できる企業に買ってもらう商談である。改めて説明するまでもなくビジネス活動そのものだ。


ところが大半の学生は、就職活動を内定をいただく儀式としか捉えていない。ピント外れもはなはだしい。しっかり、「就職活動=ビジネスの前哨戦」と捉えるべきである。そして、インターンシップはブレのない就職活動をするための準備行動である。


インターンシップを通してビジネス活動を垣間見ることによって、先々自分の納得のいく就職をめざして「自分は何をしたいのか」「自分に何ができるか」模索することである。こうして自分軸を固めて就職活動に移れば無駄のない活動に納得できるはずである。


■将来設計の「羅針盤」に!


本来のインターンシップは実務経験のない学生が学窓を巣立つにあたって、人生観なり職業観を養うための就業体験である。


当然のことながら、実務を体験して企業社会には向かないと判断して、大学院への進学など異なる道を選択するというのも生き方の一つである。


就職活動が本格化するまでに自分の生き方を模索し、じっくり職業について考える機会と捉えて、参加することは賛成だ。大手企業の組織、中小の経営戦略、ベンチャーの視点、それぞれに得るものは大きい。その上で、自分の生き方にあった職業は何かを見極め、その仕事のできるフィールドを求めて就職活動に移るというのが筋であろう。夏季休暇を利用したインターンシップには比較的本来の趣旨に沿ったものが多い。


■インターンシップに名を借りた青田買い


ところが、近年のインターンシップ、特に年末から春先にかけたインターンシップは企業の思惑による採用選考の前倒しが大半だといってよい。これらのインターンシップに参加した学生だけを別選考し、早々と内定するケースもある。


2月3月は、本番に向け志望企業を絞り込むために時間を惜しんでOB・OG訪問、セミナー参加と走り回る貴重な時期である。この時期に、1週間も2週間も終日の就業体験を実施する大手企業があるが、早めに自社にぴったりな学生を押さえ込もうとする青田買いの何ものでもない。


企業の思惑で学生が振り回されるのはたまらない。そのあたりを、しっかり見極めて納得のいく就業体験にしたいものだ。


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黒住皓彦 著書
就活は自分を売り込む商談だ
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