就職活動のためのインターンシップ


「インターンシップを通して人間関係を考える」

インターンシップへの参加の目的はいろいろある。本来の目的は自分の生き方なり職業観を育むことであろう。しかしながら実態は、就職活動を上手く乗り切るための前哨戦の位置づけが色濃い。その中で、意外な盲点になっていることは社会人の人間関係について学ぶことであろう。


学生時代は多少身勝手な部分があっても周囲の人たちに迷惑をかけなければ通用するものだ。ところが、社会人生活はそうはいかない。ビジネス活動は人との関わりの中で成立している。相棒であったり、チームメイトであったり、時には顧客を巻き込んだビジネス環境だったりする。その中で、個々が勝手な振る舞いをしてしまうとビジネスそのものが瓦解してしまう。


いまの学生は、大人との対話が苦手である。相手の懐に飛び込むのも嫌だし、相手が無防備な自分の懐に入り込んでこられるのはもっと嫌である。お互いに一定の距離を保ちつつ、心地いい関係を保つ習性が身につきすぎた結果、腹を割った対話を避けることになった。大人との対話の苦手意識はこのあたりから起因したものであろう。


ところが、ビジネスの世界ではそんな甘ったれは許されない。真剣勝負、腹を割った交渉が全面に展開される。ときには、巧妙に駆け引きさえ求められるのである。


インターンシップは、まさにその修羅場を垣間見る絶好機である。そして、学生の一番苦手な相手の心を読んで対話する感情表現(EQの養成)を就職活動本番までに学ぶと、就職活動において仲間より半歩も一歩も有利に展開できる。


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